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「空き家の火災保険・地震保険」入れる?注意点を解説

相続・空家

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア20年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。不動産キャリア20年。大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートから収益物件の売買まで手がける。これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、実際の経営数値や現場課題をもとに"リアルな店舗経営の見える化"を発信中。現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」

実家を相続して空き家のまま持っている場合でも、火災保険には基本的に加入できます。ただし「誰も住んでいない建物」として扱われるため、住宅として住んでいたときより保険料が高くなったり、地震保険が付けられなかったりすることがあります。この記事では、空き家の火災保険・地震保険について、入れるかどうかの判断基準と注意点をやさしく解説します。

「実家が空き家になってから、前から入っていた火災保険をそのままにしている」「台風のたびに心配だけど、保険がどうなっているか確認していない」という方は少なくないはずです。まずは今の契約を見直すところから始めましょう。

空き家でも火災保険には入れる?

結論から言うと、空き家でも火災保険には加入できます。ただし保険会社は建物を「住宅物件」(人が住むための建物)と「一般物件」(それ以外の建物)に分けて保険料を計算しており、誰も住んでいない空き家は一般物件として扱われることが多くなります。一般物件は住宅物件よりリスクが高いとみなされ、保険料が同じ規模の住宅より高くなる傾向があります。

すでに実家に火災保険をかけている場合、相続後に空き家になったタイミングで保険会社への連絡を忘れがちです。契約時と建物の使い方が変わった(人が住まなくなった)ことを伝えていないと、いざ事故が起きたときに「告知義務違反」として保険金が支払われない可能性があります。空き家になったら、早めに保険会社か代理店に連絡し、契約内容を確認しましょう。

地震保険は入れる?

地震保険は、財務省の制度概要によると「居住のために使用する建物」と家財を対象とする、火災保険とセットで加入する保険です。誰も住んでいない空き家は、この「居住用建物」という条件から外れやすく、一般物件として扱われた場合は地震保険を付けられないケースが多いとされています。地震による火災や倒壊、津波の被害は火災保険だけではカバーされないため、地震保険が付けられるかどうかは、契約している(またはこれから契約する)保険会社に個別に確認する必要があります。

保険をかけずに放置するとどうなるか

以前お伝えした「空き家管理代行サービス」の選び方|費用相場と大阪市の支援でも触れたとおり、民法717条では、建物の管理不備で他人に被害が出た場合、所有者が賠償責任を負うと定められています。老朽化した空き家が倒壊して近隣に被害を与えた場合、火災保険に個人賠償責任特約などが付いていなければ、修繕費や賠償金を自己負担することになりかねません。台風・不法侵入・放火といったリスクへの備えとしても、保険は持ち続ける限り検討しておきたいポイントです。

空き家になったときの保険見直しの手順

①
今の契約内容を確認
→
②
保険会社へ「空き家」であることを連絡
→
③
一般物件・地震保険の可否を確認
→
④
必要なら契約を見直す

以前の記事実家の空き家「維持費」年間いくら?税金・保険の目安では、火災保険の年間目安として1万〜6万円程度とお伝えしましたが、一般物件扱いになるとこれより高くなることがあります。見積もりを複数の保険会社から取り、補償内容と保険料のバランスを確認しましょう。弊社では提携の保険会社が複数ございますので、比較検討したい場合などもお気軽に弊社にお尋ねください。

空き家の火災保険で確認したいチェックリスト

  • ☐ 契約が「空き家」であることを保険会社に伝えてあるか
  • ☐ 補償対象に破損・汚損、盗難、水災などが含まれているか
  • ☐ 地震保険を付けられるか、付けられない場合の代わりの備えはあるか
  • ☐ 建物の老朽化や構造によって保険料がどう変わるか
  • ☐ 事故が起きたときの連絡先・必要書類を把握しているか
契約の状態 地震保険 特徴
住宅物件として契約 付帯できる場合が多い 人が住んでいる(または住める状態の)建物向け。保険料は比較的安い
一般物件として契約 付帯できないケースが多い 空き家などが該当しやすい。保険料は住宅物件より高め
未加入のまま放置 - 火災・倒壊・賠償のすべてを自己負担するリスクがある

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よくある質問

Q1. 実家が空き家になったのに、前から入っている火災保険をそのままにしていても大丈夫?
A1. 契約時と建物の使い方が変わったことを伝えていないと、告知義務違反で保険金が支払われないことがあります。空き家になったら早めに保険会社へ確認しましょう。

Q2. 空き家でも地震保険には入れますか?
A2. 地震保険は居住用の建物が対象のため、誰も住んでいない空き家は一般物件として扱われ、付けられないケースが多いです。契約先に個別確認が必要です。

Q3. 火災保険なんて今まで気にしたことなかったけど、空き家のままだと本当に必要?
A3. 空き家は人の目が届かない分、放火や老朽化による損傷のリスクが住宅より高いとされます。近隣への賠償に備える意味でも加入を検討する価値があります。

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