
「空き家の電気・ガス・水道」止める?残す?判断基準
結論:ガスは止めて、電気と水道は使い方で決める
空き家の電気・ガス・水道は、「ガスは止めて、電気と水道は使い方に合わせて決める」が基本の考え方です。全部止めれば基本料金はかかりませんが、掃除や見回りのときに困ることもあります。この記事では、止める・残すの判断基準と、大阪市での手続きの流れをやさしく解説します。
「実家を相続したけど、電気も水道も契約したまま。このまま払い続けていいの?」「全部止めたら、防犯や掃除が大変にならない?」という声はとても多いです。まずは3つのライフラインを分けて考えましょう。
3つのライフライン、それぞれの考え方
- ガス:基本は止める
空き家では使わない上に、ガス漏れなどの心配があるため、使用中止(閉栓)の手続きをするのが一般的です。 - 水道:使う予定がなければ止める
ただし、掃除や庭の水やり、売却前の内覧準備などで水が必要になることもあります。年に数回でも水を使うなら、残しておくのも一つの方法です。 - 電気:見回りや防犯の使い方で決める
電気を残すと、掃除機や照明が使え、防犯ライトなども動かせます。一方、誰もいない家で電気が通っていると、地震のときに「通電火災」(停電から電気が戻ったときに、倒れた電気製品などから火が出ること)が起きるおそれがあります。大阪市の危機管理室も、感震ブレーカーの設置を呼びかけています。
使わなくてもかかる?年間の基本料金の目安
電気・ガス・水道は、まったく使わなくても「基本料金」がかかります。大阪市内で契約を残した場合の目安は、次のとおりです。
| ライフライン | 月あたりの基本料金 | 年間の目安 |
|---|---|---|
| 電気(関西電力・従量電灯A) | 約565円(15kWhまでの最低料金) | 約6,800円 |
| ガス(大阪ガス・一般料金の料金表A) | 759円 | 約9,100円 |
| 水道(大阪市・一般用) | 935円 | 約11,200円 |
| 3つ合計 | 約2,260円 | 約2万7,000円 |
つまり、3つとも残すと、使わなくても年間で約2万7,000円ほどかかる計算です。ここに、使った分の料金(従量料金)と、水道では下水道使用料が別にかかります。
※電気は2026年10月分の早見表の金額で、燃料費調整額・再エネ賦課金・消費税等を含み、毎月少しずつ変わります。ガスは契約メニューによって金額が異なります(表は大阪ガスの個別約款「一般料金契約」の税込額)。水道は基本料金850円に消費税10%を加えた額で、下水道使用料は含みません。ご自身の契約は、検針票や各社のサイトで確認してください。
止める手続きの流れ
どこに連絡するか確認
届出(電話・ネット)
立ち会い・メーター作業
最終の精算
大阪市水道局では、使用中止の届出は原則「使用中止日の5日前まで」とされています。水道メーターの取り外しは平日の日中のみです。早めに連絡しましょう。
ガスは、屋外などガス会社の担当者だけでメーターに近づける場合、立ち会いは不要です。ただし、鍵のかかった屋内にメーターがある場合は立ち会いが必要になります。
止める前・残す前のチェックリスト
- ☐ 誰が最後に鍵を開けて、いつ見回りに行くか決めている
- ☐ 掃除や庭の手入れで、水と電気を使う予定があるか確認した
- ☐ 契約者の名義が亡くなった方のままになっていないか確認した
- ☐ 電気を残す場合、感震ブレーカーやブレーカーの扱いを決めた
- ☐ 水道を止める場合、水回りの臭いや傷みを見回りで確認する予定を立てた
- ☐ 各社の使用中止日に間に合うよう、手続きの日を決めた
契約を残している間は、使わなくても基本料金がかかるのが一般的です。年間の維持費の目安は実家の空き家「維持費」年間いくら?税金・保険の目安で整理しています。また、電気を残す場合の防犯・防災は空き家の「防犯・防災対策」|台風・不法侵入・放火に備えるもあわせてご覧ください。遠方で頻繁に通えない場合は、「空き家管理代行サービス」の選び方|費用相場と大阪市の支援も参考になります。
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よくある質問
Q1. 空き家の電気・ガス・水道は、全部止めても大丈夫?
A1. 問題はありませんが、掃除や見回りで水や電気が必要になります。使う予定があれば、電気や水道は残しておくと安心です。
Q2. 契約者が亡くなった親のままなのですが、どうすればいい?
A2. 使用中止や名義変更は、各社の窓口で相談できます。契約番号が分かる検針票などを手元に用意して連絡するとスムーズです。
Q3. 空き家に電気が通ったままだと、火事が心配……大丈夫?
A3. 地震のあとの通電火災が心配されています。感震ブレーカーの設置や、見回りのときのブレーカー確認で備えましょう。
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