
繁盛店でも「やむなく閉店」、大阪飲食店が見直すべき契約
行列ができる人気店でも、閉店は避けられないことがある
大阪の人気チーズケーキ店「りくろーおじさんの店」のJR天王寺駅店が、2026年9月13日をもって閉店しました(同社発表、2026年8月28日告知)。理由は「やむなく」とだけ説明され、公式には明らかにされていません(同社発表)。「うちは行列ができるくらい繁盛しているから大丈夫」と思っていませんか。今回のケースは、集客力のある人気店であっても、契約や物件側の事情次第で閉店を迫られることがある、という現実を教えてくれます。
JR天王寺駅の改札前という好立地にあり、焼きたてチーズケーキを求める行列が絶えなかった同店。閉店の告知文では「この度、2026年9月13日をもちまして、やむなく閉店することとなりました」とのみ説明されており、売上不振が理由であるとは述べられていません(りくろーおじさんの店公式発表)。駅構内や商業施設内のテナントは、契約更新の可否や賃料改定、施設側の改装・建て替え方針など、店舗側の努力だけではコントロールできない事情によって退去を求められることがあります。
以前の記事(大阪駅前KITTE大阪できょう新店2軒、老舗カフェは54年で閉店――家主が学ぶテナント戦略)でも、54年続いた老舗カフェが立地の良さにもかかわらず閉店した事例を取り上げましたが、今回もまた「繁盛=安泰」ではないことを示す出来事といえます。
閉店リスクは、日頃の契約点検で備えられる
売上や集客力を上げる努力と同じくらい大切なのが、自店の賃貸借契約の中身を把握しておくことです。契約更新の時期や条件を知らないまま日々の営業に追われていると、いざ更新のタイミングで想定外の条件を提示されたときに、十分な準備期間を確保できません。
更新時期・条件の確認
造作譲渡・原状回復の確認
解約予告期間の確認
複数店舗でのリスク分散
賃貸借契約点検チェックリスト
「まだ先の話」と思わず、早めの準備を
契約内容の確認や物件の見直しは、実際に問題が起きてから動くのでは遅いことがあります。特に駅構内・商業施設内のテナントは、一般的な路面店に比べて施設側の意向が優先されやすい面があるため、日頃から自店の契約条件を把握し、必要であれば早めに移転先の候補を探しておくことが安心につながります。閉店・移転を決めた場合も、内装や厨房設備を引き継ぐ居抜きでの譲渡であれば、原状回復費用を抑えながら次の借り手に引き継ぐことができます。
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よくある質問
Q1. 「やむなく閉店」とは、経営不振という意味ですか?
Q2. うちは繁盛しているから、契約の中身なんて気にしなくていいですよね?
Q3. 駅構内や商業施設のテナントは、路面店より閉店リスクが高いのですか?
