
大阪の中古マンション成約単価「7か月ぶり」下落
成約価格が「7か月ぶり」に下落―今は買い時?
2026年8月度のデータで、近畿圏の中古マンションの成約価格(実際に売買が成立した価格のことです)の1平方メートルあたりの単価が、7か月ぶりに前年を下回りました(近畿圏不動産流通機構「近畿レインズ」調べ)。「値上がりが続いていたのに、急に下がったって聞くと不安になる」という方もいらっしゃると思いますが、数字を分けて見ていくと、地域によって温度差があることが分かります。
これは、2026年8月19日にお伝えした「大阪中古マンション『中心6区下落・18区急落』の理由」の続報です。前回は7月度データで大阪市中心部の値付けの見直しをお伝えしましたが、今回の8月度データでは、その流れが大阪府全体・近畿圏全体にも広がっていることが分かりました。
8月度の数字(近畿レインズ調べ)
| 項目 | 近畿圏全体 | 大阪市 |
|---|---|---|
| 成約件数(前年同月比) | 1,374件(-7.2%) | 382件(-8.6%) |
| 成約価格(前年同月比) | 3,087万円(-3.6%) | 4,263万円(-6.2%) |
| 成約㎡単価(前年同月比) | 45.33万円/㎡(-4.8%) | 70.84万円/㎡(-7.1%) |
近畿レインズのレポートでは「成約件数は7か月連続で減少。成約㎡単価は7か月ぶりに下落」と指摘されています。大阪市・京都市はとくに7か月連続で成約件数が減っており、対象12地域のうち10地域で前年を下回っています。一方で、大阪府東部や阪神間の一部エリアでは、㎡単価が上昇を続けているところもあり、全体が一律に弱いわけではありません。
サラリーマン投資家が意識したい4つのポイント
- ☐ 「大阪だから安心」ではなく、エリアごとの温度差を確認する(中心部と郊外、府東部などで動きが違います)
- ☐ 件数が減っているときは、売り手も強気な値付けを見直しやすい局面。焦らず複数の物件・複数の不動産会社で比較する
- ☐ 「利回り」(投資額に対して年間どれくらいの収入が得られるかを示す割合のことです)だけでなく、将来売るときにいくらで売れそうかも考えておく
- ☐ 金利の動きなど他の要因ともあわせて、単月のデータだけで判断しない
不動産投資は、株のように毎日値段が動くものではなく、数か月単位でゆっくり潮目が変わります。今回のように「これまで上がっていたものが止まった」というタイミングは、値段が下がったからすぐ買うべきということではなく、売り手・買い手の力関係が変わりつつある合図として捉えるとよいでしょう。
まとめ
近畿圏全体で見ると、中古マンションの成約単価は7か月ぶりに前年を下回り、大阪市では件数・価格ともに下落幅が7月よりも大きくなりました(近畿レインズ調べ)。ただし大阪府内でもエリアによって明暗があるため、気になる物件があれば、そのエリア単体の最新の成約動向まで確認することをおすすめします。
テナント探し・不動産投資のご相談はこちら
大阪でのマンション投資・アパート投資の物件選びでお悩みのサラリーマン投資家様、店舗物件の活用方法についてご相談されたい方も、株式会社不動産スペースまでお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q. 「価格が下がってきた」なら、今すぐ買った方がいいのでしょうか?
A. 一概には言えません。エリアによって動きが違うため、気になる物件のあるエリア単体のデータも確認しましょう。
Q. なぜ近畿圏全体で成約単価が下がったのですか?
A. 成約件数の減少が続き、売り手が強気の値付けを見直す局面に入ったためと近畿レインズは分析しています。
Q. 大阪市以外で堅調なエリアはありますか?
A. 近畿レインズの分析では、大阪府東部や阪神間の一部エリアで㎡単価の上昇が続いています。
関連記事
- 大阪中古マンション「中心6区下落・18区急落」の理由
- 大阪中心部の中古マンション「売値と成約値」の差が2,397万円に拡大!ワニの口が示す投資の注意点
- 大阪市の基準地価6.7%上昇、投資家が見るべきエリア格差
- 大阪の「路線価」5年連続上昇、江坂駅前は+18.1%―サラリーマン投資家が知っておきたい路線価の読み方
