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日銀1.25%利上げ正式決定「賛成7反対2」の意味と投資家の一手

不動産投資

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア20年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。不動産キャリア20年。大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートから収益物件の売買まで手がける。これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、実際の経営数値や現場課題をもとに"リアルな店舗経営の見える化"を発信中。現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」

日銀、1.25%への利上げを正式決定――「結局いくら上がったの」にお答えします

日本銀行は2026年9月18日、政策金利を0.25%引き上げ1.25%程度とすることを正式に決定しました(日本銀行発表)。「結局、金利はいくら上がったの」「もう手遅れかもしれない」と気をもんでいた方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、引き上げ自体は既定路線どおりでしたが、決定の中身(賛成7・反対2という僅差)を受けて市場では円安・株高という意外な反応が起きており、投資家が見るべきポイントは「上がった」の一言では終わりません。

本記事は、前回2026年9月18日付の記事「日銀1.25%利上げ有力、投資家が今すべきこと」の続報です。前回は会合の結果発表前の報道時点の内容でしたが、本記事では正式決定後に新しくわかった内容に絞ってお伝えします。

賛成7・反対2、そして「ハト派的な利上げ」という受け止め

日銀の政策委員9名による投票の結果、賛成7、反対2で利上げが決定しました。反対したのは、経済の勢いに慎重な見方を示した2名の委員です(日本経済新聞・時事通信報道)。1.25%という水準は、1995年4月以来およそ31年ぶりの高さになります(日本銀行発表)。

利上げそのものは市場の事前予想どおりでしたが、反対票が2票と多かったことから、市場では「次の利上げはしばらく先になりそうだ」という見方が広がりました。利上げを決めたのに、金融政策への姿勢としては慎重(ハト派)と受け止められた、という少しねじれた展開です(日本経済新聞)。

決定日 結果 投票内訳
2026年6月16日 0.75%→1.0%に引き上げ
2026年7月31日 1.0%で据え置き 賛成8・反対1
2026年9月18日 1.0%→1.25%に引き上げ(正式決定) 賛成7・反対2

(出典:日本銀行発表、日本経済新聞・時事通信報道)

利上げなのに円安・株高という意外な市場の反応

発表前は1ドル156円台だった円相場は、発表直後から円を売る動きが強まり、一時158円台まで下落しました(日本経済新聞)。日経平均株価も前日比882円高の65,018円台で取引を終えています(日本経済新聞)。「利上げ=円高・株安」という単純な図式にならなかったのは、上記のとおり反対票の多さから「次の一手はしばらくない」と受け止められたためです。

円安・株高の流れがしばらく続くとすれば、大阪の実物不動産に資金を向ける動きが下支えされる可能性がある一方、変動金利で融資を受けている方にとっては、金利上昇そのものはすでに「現実」になった点を軽視できません。

正式決定を受けて、今すぐ確認すべき4つのこと


借入先からの通知確認

1.25%反映後の返済額を再計算

返済比率・家賃収入との余裕を確認

借り換え要否を判断
  • ☐ 借入先の金融機関から、金利見直し時期や反映時期の通知が届いていないか確認した
  • ☐ 1.25%が実際に反映された場合の毎月の返済額を、金融機関の窓口やシミュレーションで再計算した
  • ☐ 家賃収入と返済額のバランス(返済比率)に、金利上昇分を吸収できる余裕があるか確認した
  • ☐ 余裕が乏しい場合、繰り上げ返済や固定金利への借り換えを複数の金融機関で比較検討した

以前の記事「短プラ0.25%上昇「10月」変動ローンに影響、投資家の対策」でお伝えしたとおり、変動金利の基準となる短期プライムレートはすでに動き始めています。「まだ様子見でいいや」ではなく、正式決定を機に一度、返済計画の再計算だけでも済ませておくことをおすすめします。

次の利上げはいつか

一部報道では、年末から来年にかけてさらなる利上げの可能性を指摘する見方も出ています(時事通信報道)。ただし、これはあくまで市場関係者の見立てであり、日銀が正式に予定を示したものではありません。最新の金融政策の内容は、必ず日本銀行の公式発表でご確認ください。固定金利の代表格であるフラット35の動向については、以前の記事「フラット35が9月「過去最高」3.46%に、投資家の確認点」もあわせてご覧ください。

まとめ

日銀の1.25%への利上げは正式に決まりましたが、賛成7・反対2という結果を受けて、市場は次の一手を急がない「ハト派的」な受け止めをしています。だからこそ、変動金利で投資ローンを組んでいる方は、金利上昇を「まだ先の話」にせず、今のうちに返済額の再計算と余裕度の確認を済ませておくことが大切です。

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よくある質問

Q1. 日銀が利上げを決めたのに、どうして円安になったのですか?
A1. 利上げ自体は市場の予想どおりだった一方、反対票が2票と多かったことから「次の利上げはしばらく先」との見方が広がり、円を売る動きが強まったためです。

Q2. もう金利が正式に上がってしまったんですが、今からできることはありますか?
A2. まずは借入先に1.25%反映後の返済額を確認し、家賃収入とのバランスに余裕がなければ、繰り上げ返済や固定金利への借り換えを検討しましょう。

Q3. 次の利上げはいつ頃になりそうですか?
A3. 市場では年末から来年にかけてとの見方も出ていますが、正式な予定は示されていません。最新情報は日本銀行の公式発表でご確認ください。

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