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空き家売却「仲介」と「買取」どっちが得?違いを解説

相続・空家

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア20年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。不動産キャリア20年。大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートから収益物件の売買まで手がける。これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、実際の経営数値や現場課題をもとに"リアルな店舗経営の見える化"を発信中。現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」

※2026年10月24日修正:売却後の責任や手間の違いを加筆しました。


相続した実家や空き家を「そろそろ手放そうか」と考えたとき、最初にぶつかる壁が「仲介と買取、どっちに頼めばいいの?」という疑問です。結論から言うと、少しでも高く売りたいなら仲介、早く・手間なく・売ったあとの心配なく手放したいなら買取が向いています。ただ、実際には「金額が少し下がっても、スムーズに片づけたい」と考えて選ぶ方が少なくありません。以下で、それぞれの特徴と選び方を整理します。

仲介と買取、そもそも何が違う?

仲介は、不動産会社が「売主と買主の橋渡し役」になる方法です。会社自身は買わず、広告やレインズ(不動産会社間の物件情報ネットワーク)を使って買いたい人を探してくれます。相場に近い価格で売れる可能性がある一方、買主が見つかるまで数ヶ月〜1年以上かかることもあります。その間は、内覧の対応や価格の相談が続きます。

買取は、不動産会社が「自ら買主」になる方法です。買いたい人を探す必要がないため、査定額に納得できれば早ければ数日〜1ヶ月程度で現金化できます。買取会社は、買ったあとにリフォームや解体をして再販する前提で価格を出すため、価格は仲介の相場より低めになる傾向があります(一般的に6〜8割程度といわれます)。その代わり、内覧や広告の手間がなく、売ったあとの心配も残りにくい方法です。

「実家が遠くて通えない」「正直、いつまでも悩んでいたくない」という方もいれば、「多少時間がかかってもいいから、できるだけ高く売りたい」という方もいるはずです。まずは、何を一番大事にしたいかを考えてみましょう。

仲介と買取の比較表

比較項目 仲介 買取
売却までの期間の目安 数ヶ月〜1年以上かかることも 数日〜1ヶ月程度
手間(内覧・広告・価格交渉) 買主が見つかるまで続く 基本的に不要
確実に売れるか 買主が現れるまで分からない 査定額に納得すれば、売却が決まる
売却後の責任(契約不適合責任) 引き渡し後に欠陥が見つかった場合の責任を、期間や範囲を決めて負う契約が多い 責任を免除する契約が一般的
仲介手数料 発生する(下記参照) 不要(不動産会社が直接買主のため)
価格水準 相場に近い価格が期待できる 相場の6〜8割程度になりやすい

売却後の責任については、契約不適合責任の記事もあわせてご覧ください。

仲介手数料はいくらかかる?

仲介を選んだ場合、成約すれば不動産会社に仲介手数料を支払います。上限額は法律に基づく国土交通省の告示で決まっており、物件価格400万円超の部分は「価格×3%+6万円+消費税」が目安です。

さらに2024年7月1日からは、空き家の流通を後押しする目的で、価格800万円以下の「低廉な空家等」については特例が設けられ、売主から受け取る手数料の上限が「30万円×1.1倍(33万円、税込)」まで引き上げられています。相続した実家のように評価額が低い空き家では、この特例に該当するケースも多いので、依頼する不動産会社に確認しておくと安心です。

どちらを選ぶべきか、チェックしてみましょう

  • ☐ 遠方に住んでいて、内覧対応や近隣への説明を自分で行うのが難しい
  • ☐ 仕事や介護で忙しく、売却に時間と手間をかけられない
  • ☐ 相続人が複数いて、早く整理して現金を分けたい、または相続税の納税に間に合わせたい
  • ☐ 建物が古く傷みが激しい、または再建築ができない土地で買主が見つかりにくそうだ
  • ☐ 引き渡し後に欠陥を指摘されるなどのトラブルは避けたい
  • ☐ 近所に知られず、静かに手放したい

4つ以上当てはまる方は、買取が向いている目安です。反対に、「時間がかかってもいいから、できるだけ高く売りたい」という気持ちが一番強い方は、仲介が向いています。何を一番大事にするかで選ぶと、あとで後悔しにくくなります。

迷うときは、まず仲介で一定期間売り出してみて、反応が薄ければ買取に切り替えるという進め方も可能です。あわせて、最初から買取会社にも査定を取っておくと、「いくらなら手放せるか」の目安が分かり、判断しやすくなります。

売却方法と「3000万円特別控除」の関係

以前お伝えした空き家「3000万円特別控除」とは?条件を解説の特例は、仲介・買取のどちらの方法で売却しても、要件を満たせば使える点は共通です。ただし買主が親族など特別な関係者の場合は対象外になるといった条件もあるため、事前に要件を確認しておきましょう。なお、そもそも「売る」以外に「貸す」「解体する」という選択肢もあります。判断に迷う方は空き家は「売る・貸す・解体」どれが正解?判断基準も参考にしてください。

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実家や親族の不動産を相続して何から手をつければよいか分からない方、所有している空き家の活用・売却・解体を検討中の方、どちらのご相談も株式会社不動産スペースまでお気軽にお問い合わせください。

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よくある質問

Q1. 空き家がボロボロでも買い取ってもらえますか?
A1. 老朽化が進んだ空き家や再建築不可の土地でも、買取専門の会社であれば現状のまま買い取ってもらえるケースが多くあります。

Q2. 仲介で売り出したけど全然売れません。買取に切り替えられますか?
A2. 可能です。一定期間仲介で売り出してから、反応が少なければ買取に方針転換する進め方も一般的です。

Q3. 買取だと必ず安くなりますか?
A3. 一般的に相場より低くなる傾向がありますが、金額は物件の状態や立地、会社によって差があります。複数社に査定を依頼して比較することをおすすめします。

Q4. 片づけをしていない家でも、そのまま売れますか?
A4. 買取なら、家財が残ったままでも現状のまま引き取ってもらえる場合があります。条件は会社ごとに違うため、査定のときに確認してください。

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