
大阪「万博の反動」で客足に明暗、7月外食6.8%増の裏側
全国は客数回復、でも大阪は「万博ロス」の影響も
日本フードサービス協会が2026年8月25日に発表した「外食産業市場動向調査」(2026年7月分)によると、外食産業全体の売上は前年同月比6.8%増、客数は3.2%増、客単価は3.5%増でした(日本フードサービス協会調べ)。6月は台風の影響で客足が落ちましたが、7月は天候が安定し、記録的な猛暑だった前年と比べて極端な高温も和らいだことがプラスに働いたとみられます。
業態別では、ディナーレストランが9.5%増と大きく伸びました。ただしこの業態については「大阪エリアでは昨年の万博の反動で振るわないところもあった」という指摘があり、週末の家族需要やボリュームアップキャンペーンが好調な店と、万博時の特需が消えて苦戦する店とに分かれている実情がうかがえます(日本フードサービス協会調べ、流通ニュース報道)。
| 業態 | 7月度売上(前年同月比) |
|---|---|
| 全体 | 6.8%増 |
| ファストフード | 7.5%増 |
| ファミリーレストラン | 5.7%増 |
| パブ・居酒屋 | 5.2%増 |
| ディナーレストラン | 9.5%増 |
| 喫茶 | 4.4%増 |
「客数が戻った」からこそ、自分の店の本当の実力が見える
客足そのものが全国的に回復しているタイミングは、実は経営判断にとって貴重な材料になります。天候不順や物価高といった「外部要因」の影響が薄れた状態で自分の店の数字を見ることで、立地や業態そのものの実力が見えやすくなるからです。周りの店が伸びているのに自分の店だけ客数が戻らないなら、それは一時的な逆風のせいではなく、店の魅力や立地との相性そのものに理由がある可能性があります。
ポイント:採算ラインを割り込む状態が続いている場合、無理に続けるだけが選択肢ではありません。居抜きのまま店舗を次の経営者に引き継ぐ「居抜き売却」であれば、原状回復の費用を抑えながら、まとまった造作譲渡料を受け取れる可能性もあります。反対に客足の回復を追い風にできている店であれば、増床や好立地への移転を検討する好機ともいえます。
なお、大阪の最低賃金は2026年度に1,231円への引き上げが目安とされており(大阪の最低賃金1231円に「飲食店の採算ライン」見直し方)、人件費の負担は今後も重くなる見通しです。客数が戻った今の数字を、コスト上昇も織り込んだ「本当の採算ライン」で見直しておくことをおすすめします。
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よくある質問
Q. 2026年7月の外食産業の客数はどれくらい回復しましたか?
A. 日本フードサービス協会の調査によると、2026年7月の外食産業全体の客数は前年同月比3.2%増でした(日本フードサービス協会調べ)。
Q. 大阪の飲食店は万博の影響をまだ受けていますか?
A. ディナーレストラン業態では、大阪エリアで前年の万博特需の反動により売上が振るわない店もあると報告されています(日本フードサービス協会調べ)。
Q. 採算が厳しい店は閉店以外に選択肢がありますか?
A. 居抜きのまま次の経営者に店舗を引き継ぐ「居抜き売却」であれば、原状回復費用を抑えつつ譲渡料を得られる場合があります。
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