
大阪「緑橋」駅の家賃が1年で127%に急騰 家主の見直し術
「緑橋」駅の家賃相場、1年で127.4%に急騰
大阪メトロ中央線「緑橋」駅では、単身者向け住戸の家賃相場がこの1年で127.4%まで上昇し、月額にして1万7003円も上がったことが分かりました(大東建託パートナーズ調べ)。家賃相場が上がっている今のタイミングは、テナントの退去を「損」と捉えるのではなく、「家賃を今の相場に見直す好機」と捉えることができます。
「入居者が辞めてしまった、次はどうしよう」と不安に感じているオーナー様は多いのではないでしょうか。ですが、地価や家賃相場が上がっている局面での退去は、必ずしも悪いことではありません。
今回の調査は、大東建託パートナーズが運営する賃貸情報サイトの募集家賃データをもとに、部屋の広さを25平方メートル(おおよそ1R〜1Kの標準的な広さ)にそろえて比べたものです。
上昇率トップ3の駅
| 駅名(区) | 家賃相場の上昇率 | 月額の上昇額 |
|---|---|---|
| 緑橋(東成区) | 127.4% | +17,003円 |
| あびこ(住吉区) | 121.8% | +11,075円 |
| 玉造(天王寺区) | 118.3% | +12,402円 |
(大東建託パートナーズ調べ、2025年・2026年の同時期比較)
上位10駅のうち4駅を城東区・東成区周辺の駅が占めており、中心部の家賃高騰を避けつつ都心へアクセスしやすいエリアに人気が移っていることがうかがえます。こうした流れは、都心近くにお持ちの物件だけでなく、周辺エリアの物件を持つオーナー様にも追い風になり得ます。
築年数によって「上がり方」は変わる
ただし、注意しておきたいのは、この上昇率はいずれも「募集家賃」、つまりこれから新しく貸し出される部屋の家賃をもとにした数字だという点です。人気エリアでは新築や築浅の物件、リフォーム済みの部屋から順に成約していく傾向があり、相場全体を押し上げているのは主にこうした物件だと考えられます。
物件の状況によって、取るべき戦略は異なります。
- 新築・築浅、リフォーム済みの物件:相場の上昇分をそのまま家賃に反映しやすい
- 築30年前後で手を入れていない物件:周辺の相場ほど家賃が上がっていないことも少なくない
ご自分の物件の築年数や設備の状態、近隣の競合物件の家賃を確認したうえで、そのまま値上げできるのか、リフォームなど手を入れてから見直すべきなのか、物件ごとの状況に合った戦略を考えることが大切です。
次の入居者選びで本当に見るべきこと
退去が出た際、次の入居者選びで本当に大切なのは「前の人がなぜ辞めたか」よりも、「新しく入る人が、今の家賃を無理なく払い続けられるだけの収入や資金力を持っているか」です。相場が上がっている今こそ、家賃を据え置いたまま急いで埋めるのではなく、周辺相場をきちんと調べた上で、余裕を持って審査・募集を行うことをおすすめします。
ご自分の管理会社が、こうした相場の変化をふまえた提案をきちんとしてくれているか、一度確認してみるとよいでしょう。
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よくある質問
Q. 家賃相場が上がっている時、今の入居者の家賃も値上げできますか?
A. 契約更新のタイミングなどで交渉は可能ですが、一方的な値上げは避け、周辺相場の根拠を示しながら丁寧に説明することが大切です。
Q. 空室が出た時、家賃を上げるべきか、下げてでも早く埋めるべきか迷います。
A. 周辺相場が上昇している場合は、多少空室期間が延びても、相場に合わせた家賃で募集するほうが長期的な収入を守れることが多いです。
Q. 新しい入居者を選ぶ際、一番注意すべきことは何ですか?
A. 前の入居者が退去した理由よりも、新しい入居者が今の家賃を無理なく払い続けられる収入・資金力を持っているかどうかの確認が重要です。
