
大阪インバウンド7.7%減、飲食店は客層戦略の見直しを
大阪の訪日客、上半期は前年比7.7%減
大阪府を訪れた外国人観光客(訪日客)の数は、2026年1月から6月までの半年間で818万3,000人となり、前年の同じ時期より7.7%減ったことが、大阪観光局の発表でわかりました(訪日ラボ報道)。特に中国からのお客さんの落ち込みが大きく、逆に韓国や台湾からのお客さんは増えている月もあります。ミナミや道頓堀など、訪日客に支えられてきた大阪の飲食店にとって、客層を見直すよいタイミングだと言えそうです。
大阪観光局は7月29日の会見でこの数字を明らかにしました。中国からのお客さんが減った理由は、日中関係や中国国内の景気など、いくつかの事情が重なっているとみられます。一方で大阪観光局は、消費額が高い欧米からのお客さんへのアプローチを強める方針を示しています。
国・地域別に見ると明暗がくっきり(2026年3月時点・大阪観光局調べ)
| 国・地域 | 大阪府への訪日客数(2026年3月) | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 中国 | 15万6,000人 | 56%減 |
| 韓国 | 23万6,000人 | 15%増 |
| 台湾 | 15万4,000人 | 25%増 |
これまで「訪日客が来れば客数は自然に伸びる」という感覚で経営してきたお店ほど、こうした変化の影響を受けやすいと言えます。特に、中国からの団体旅行のお客さんを中心に商売をしてきたお店では、これから先の客数の見通しが立てづらくなっているのではないでしょうか。
飲食店経営者が今考えたい3つの視点
- 客層の分散:特定の国のお客さんに頼りすぎず、国内リピーター客や、韓国・台湾からの個人旅行者(FIT、団体ではなく個人で自由に旅行するお客さんのことです)にも目を向けましょう。
- メニュー・接客の見直し:欧米のお客さんは体験や質を重視する傾向があるとされます。多言語メニューや店の雰囲気づくりが効いてきます。
- 立地・規模の再検討:契約更新のタイミングで「今の広さ・立地が本当に必要か」を考え直しましょう。訪日客頼みで大きな店舗を維持してきた場合、家賃負担とのバランスを見直し、移転や規模の縮小、居抜きでの引き継ぎを検討することも経営を守る一つの選択肢です。
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よくある質問
Q1. 大阪のインバウンド客数はなぜ減っているのですか?
A. 中国からの訪日客数の大幅な落ち込みが主な要因です。日中関係や中国国内の景気動向などが影響しているとみられます(大阪観光局調べ)。
Q2. 訪日客が減ると、大阪の飲食店経営にどう影響しますか?
A. 特に中国人団体客への依存度が高い店舗ほど、客数の変動リスクが大きくなります。客層の分散が重要です。
Q3. 訪日客に頼らない経営はどうすればよいですか?
A. 地元客・国内リピーターの獲得、韓国・台湾からの個人旅行者向けの対応強化に加え、必要であれば立地・規模の見直しも有効です。
参考
- 上半期の大阪インバウンド数、前年比7.7%減 欧米市場へのアプローチ強化へ【大阪観光局会見】|訪日ラボ
- 大阪、中国客半減でも前年比増…インバウンド集客の多角化成功、地方格差は鮮明|インバウンドジャーナル
- 訪日外客数(2026年6月推計値)|JNTO(日本政府観光局)
※国・地域別の数値は大阪観光局が発表した2026年3月分のデータです。最新の状況は変動する可能性があるため、大阪観光局の公表資料もあわせてご確認ください。
