
心斎橋の店舗賃料「過去最高値」に 家主・飲食店が取るべき対応
心斎橋の路面店賃料が2026年4〜6月期に過去最高値を更新
大阪・心斎橋の路面店(1階の道路に面したお店)の賃料が、2026年4〜6月期に過去最高値を更新しました(CBRE調べ)。ただし賃料を押し上げているのは、アウトドア用品やスポーツ用品、香水・化粧品などを扱う「物販店」で、飲食店にとっては出店できる場所や賃料の面でハードルが上がっている可能性があります。
不動産サービス会社のCBREが2026年8月4日に発表した調査によると、全国10エリアのうち5エリア(東京の4エリアと心斎橋)で賃料が前の期より上昇し、そのうち心斎橋を含む4エリアで過去最高値を更新しました。一方で大阪・梅田は横ばい、神戸は下落と、同じ関西でもエリアによって差が出ています(CBRE「ジャパンリテールマーケットビュー 2026年第2四半期」調べ)。
ポイント:心斎橋の賃料上昇をけん引しているのは、飲食店ではなくアパレルや化粧品などの「物販店」です。訪日外国人観光客(インバウンド)の増加で人通りが増え、出店競争が激しくなっています。
インバウンド需要が物販店の出店ラッシュを呼んでいる
心斎橋筋商店街の歩行者数は2025年上期に前年より5.5%増えており(CBRE調べ)、こうした人通りの多さが物販店を呼び込んでいます。空き物件が出るのを待つのではなく、物件そのものを買い取ってまで出店するチェーンも出てきているほどです。
家主にとっては「賃料を見直す好機」でもある
これは家主(オーナー)にとって、単純に「賃料が上がって喜ばしい」というだけの話ではありません。飲食店の出店には、ガス容量や水道量、排水設備といった、その物件ならではの設備投資が欠かせません。物販店に比べて出店準備に時間もお金もかかる分、値上げ交渉だけでいまの飲食店を追い出してしまうと、次のテナント探しが長引くこともあります。
もし入居中の飲食店が退去を考えているなら、それは「家賃を今の相場に見直す好機」でもあります。次の借り主を選ぶときは、以前のテナントがなぜ辞めたかよりも、今の人件費や物価高が続く中でも家賃を払い続けられるだけの資金力・事業計画があるかどうかを見極めることが大切です。
飲食店経営者は心斎橋以外にも選択肢を
大阪での出店を考える飲食店経営者にとっては、心斎橋の路面1階にこだわりすぎず、賃料が横ばいの梅田や、路面2階以上・裏通りの物件、居抜き物件も含めて選択肢を広げることが、今の時期は現実的な戦略といえそうです。心斎橋エリアをブロックごとに絞り込んだ商圏データや、1階路面店と空中階の坪単価相場については、弊社ブログの心斎橋の飲食店出店エリア商圏分析|坪単価相場と狙い目の業態を徹底解説でより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
| エリア | 2026年4〜6月期の賃料動向 | 空室率の動向 |
|---|---|---|
| 心斎橋 | 上昇・過去最高値を更新 | 低下(さらにひっ迫) |
| 梅田 | 横ばい | 横ばい |
| 神戸 | 下落 | 低下 |
| 東京(表参道・原宿など4エリア) | 上昇・新宿を除き過去最高値を更新 | 低下、新宿は0.0%に |
(CBRE「ジャパンリテールマーケットビュー 2026年第2四半期」調べ)
テナント選び・出店のご相談はこちら
空室対策や次のテナント選びでお悩みの家主様、大阪での出店をご検討中の飲食店経営者様、どちらのご相談も株式会社不動産スペースまでお気軽にお問い合わせください。
株式会社不動産スペース TEL:06-6195-8209
よくある質問
Q1. 心斎橋の店舗賃料はなぜ上がっているのですか?
A. 訪日外国人観光客の増加で人通りが増え、アパレルや化粧品店などの出店需要が高まっているためです(CBRE調べ)。
Q2. 大阪で飲食店を出すなら心斎橋以外にどこがおすすめですか?
A. 2026年4〜6月期に賃料が横ばいだった梅田など、路面1階以外の物件や居抜き物件も含めて検討する方法があります。
Q3. 賃料が上がっている今、飲食店のテナントが退去したら家主はどうすればよいですか?
A. 家賃を相場に見直す好機と捉え、次のテナントの資金力や事業計画をしっかり見極めることが大切です。
