
外食売上103.3%、客数は100.8%どまり「客単価頼み」
外食売上103.3%の中身は「客単価頼み」
一般社団法人日本フードサービス協会(JF)が2026年7月27日に発表した調査によると、2026年6月の外食産業全体の売上は前年同月比103.3%となりましたが、実際にお店に来たお客さんの数(客数)はほとんど増えておらず100.8%にとどまりました(JF調べ)。売上が伸びた主な理由は、1人あたりが使うお金(客単価)が102.4%に上がったことと、お店の数が101.5%に増えたことです。つまり「お客さんが増えたから儲かった」のではなく、「値上げとお店の数」で売上が押し上げられた形だといえます。
業態別の売上・客数・客単価
業態別に見ると、次のような差が出ています(JF調べ、いずれも前年同月比)。
| 業態 | 売上 | 客数 | 客単価 |
|---|---|---|---|
| ファーストフード | 105.1% | 102.2% | 102.8% |
| ファミリーレストラン | 100.5% | 98.2% | 102.3% |
| パブ・居酒屋 | 99.9% | 99.9% | 100.0% |
| ディナーレストラン | 103.9% | 100.9% | 103.0% |
| 喫茶 | 100.6% | 97.7% | 103.0% |
大阪は雨天14日で客足に影響
大阪府の6月の天候(前年比)
雨天日数:14日(前年9日)
平均気温:23.4℃(前年25.4℃)
大阪府では6月に雨が降った日数が14日と、前年の9日から大きく増えました。平均気温も23.4℃と前年の25.4℃より低く、天候の悪さが客足に影響したとJFは分析しています(JF調べ)。
飲食店経営者様が押さえておきたい視点
この数字は、大阪で飲食店を経営する方にとって見逃せない情報です。今回のデータが示すとおり、多くの業態で客単価は上がっているのに、客数はほとんど伸びていません。値上げだけで売上を保とうとすると、いずれお客さんが離れてしまうリスクがあります。上の表を見て、自分のお店の業態が「客数も伸びている堅調な業態」なのか、「客単価に頼ってなんとか踏みとどまっている業態」なのかを確認し、値上げ以外の対策、たとえば常連さんへのサービス強化や、天候に左右されにくい売り方(デリバリーやテイクアウトの充実など)を考えることが大切です。
また、大阪のように天候によって客足が大きく揺れる地域では、雨の日でも来店しやすい立地かどうかも、売上を安定させる重要なポイントです。今のお店の場所が本当に自分の業態に合っているか、あらためて見直してみる価値があります。
こうした市場環境をふまえたうえで、もし今の店舗の採算が厳しく、値上げをしても改善が見込めないと感じている場合は、無理に営業を続けるよりも、条件の良いうちに移転や閉店を計画的に検討することも一つの選択肢です。居抜きのまま次の借り手に引き継げれば、原状回復にかかる費用を抑えられる場合もあります。
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よくある質問
Q. 外食産業の売上が伸びているのに、なぜ「客単価頼み」と言えるのですか?
A. 売上103.3%の伸びの大半が客単価102.4%と店舗数101.5%の増加によるもので、来店客数は100.8%とほぼ横ばいだったためです(JF調べ)。
Q. 大阪の飲食店は6月、なぜ客足が伸び悩んだのですか?
A. 雨天日数が前年の9日から14日に増え、平均気温も低かったことが、来店客数の伸び悩みに影響したとみられます(JF調べ)。
Q. 客足が伸び悩む中、経営が厳しい店舗はどうすればよいですか?
A. 無理に営業を続けるより、条件の良いうちに移転や閉店を計画的に検討するのも一つの方法です。居抜きでの退店なら原状回復費用を抑えられる場合があります。
参考
日本フードサービス協会/6月の外食売上3.3%増、台風・曜日回りで客数失速|流通ニュース
外食産業市場動向調査 2026年6月度 結果報告|一般社団法人日本フードサービス協会
