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かき氷に2000円って高い?「体験の価値」で飲食代を考えてみた

飲食経営

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア17年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。
大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートを手がける。
これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、
実際の経営数値や現場課題をもとに“リアルな店舗経営の見える化”を発信中。
現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」。

かき氷2000円は高い?


「体験の価値」で考える飲食代の話

「かき氷に2000円」って高く感じますか?
でも今の時代、その3000円で“どう過ごすか”を選ぶ時代
飲食は“料理”ではなく、“体験”で選ばれるようになってきています。



休日の午後、こんなふうに過ごしました


・かき氷のお店で1時間ほど並んで→食べて2000円
・その後、別のカフェでお茶して→喋って1000円

合計3000円、滞在時間はざっくり3時間。


一方で、仕事終わりに友人と居酒屋


友人と夜に集まって、
居酒屋で3時間ほど飲み食いして3000円。
これもごく普通の過ごし方です。



どちらも「3000円で3時間」


たとえば──

前者:かき氷+カフェ
・行列に並ぶワクワク
・SNS映えするスイーツ
・おしゃべりと写真で盛り上がり
・あとから写真を見返して楽しめる


後者:居酒屋で食事
・料理とお酒を楽しみながら
・たわいもない話でリラックス
・お酒の力で少しテンションも上がって
・次の日「あれ楽しかったな」と思い出す

内容は違えど、
どちらも「3000円で3時間、誰かと楽しく過ごす体験」なんですよね。


「時間×お金」で見ると、かき氷は高くない


かき氷1杯2000円。数字だけ見れば“高い”と感じるかもしれません。
でも、「時間」と「記憶」にも価値があるとすれば、
“かき氷は氷じゃなくて、時間を売っている”のかもしれません。

お金を払って買っているのは、
商品単体の価値だけでなく、
誰かと過ごす体験そのもの。

そう考えると、“高いか安いか”の判断基準も変わってきます。



✅ 飲食店にとってのヒント


今の時代、選ばれるお店になるには、
「味」や「価格」だけでは足りません。

  • 思わず写真を撮りたくなる見た目

  • 並ぶワクワク感

  • SNSで共有したくなる体験

  • 帰ってからも話題になる仕掛け

こうした“体験設計”が、
お客様の満足度と「また行きたい」につながります。



✍️ 最後に|その3000円、どこに使う?


カフェでかき氷とお茶を楽しんで3000円。
居酒屋で料理とお酒を楽しんで3000円。

どちらも、時間とお金のかけ方は同じ。

選ぶ基準は、何を食べるかより、どう過ごしたいか

「食べたもの」より「過ごした時間」を大切にする人が増えている今、
飲食は「体験ビジネス」としての価値をもっと発信していくべき時代なのかもしれません。

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