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【2026年最新】大阪の飲食店開業ガイド|初期費用と物件探し方

新規開業者向け

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア20年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。不動産キャリア20年。大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートから収益物件の売買まで手がける。これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、実際の経営数値や現場課題をもとに"リアルな店舗経営の見える化"を発信中。現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」

初期費用はどれくらい?内訳の目安

大阪で飲食店を開業するときの初期費用は、業種を問わない全国平均で975万円、真ん中の値(中央値)で600万円です(日本政策金融公庫総合研究所「2025年度新規開業実態調査」、2025年12月5日発表)。飲食店は厨房設備にお金がかかりやすい業種のため、この金額を一つの目安にしつつ、物件選びで大きく差が出ることを知っておきましょう。

「いくら必要なのか分からない」「大阪のどこで、どうやって物件を探せばいいのか分からない」という方に向けて、この記事では初期費用の内訳と、失敗しない物件の探し方をやさしく解説します。

開業費用は、主に「物件を借りる費用」「内装・設備工事費」「什器や広告費」「当面の運転資金」に分かれます。目安は次の通りです(10〜15坪程度の店舗を想定)。

費用項目 目安金額 ポイント
物件取得費(保証金・前家賃など) 100万〜300万円 駅近や繁華街ほど高くなりやすい
内装工事費 300万〜1,000万円以上 居抜きかスケルトンか、坪数によって大きく変わる
厨房設備費 150万〜400万円 ガス・冷蔵・換気などの設備次第
什器・家具・食器 30万〜120万円 客席の雰囲気づくりに影響
開業広告費 10万〜50万円 Web広告・SNSなど
運転資金(3ヶ月分目安) 100万〜300万円 開業直後の赤字期間に備える

(出典:一般的な飲食店開業の費用構成をもとに株式会社不動産スペースが作成)

このうち、最も差が出やすいのが「内装工事費」です。前のお店の設備をそのまま使う「居抜き物件」なら300万〜600万円程度で済むことが多い一方、内装をゼロから作る「スケルトン物件」(コンクリートがむき出しの状態から作る物件)は、坪単価で考えるとより実感がつかみやすくなります。

現場の実感:スケルトンからの内装工事費は現在、坪120万円程度が一つの目安です。コロナ禍前(2020年より前)は坪80万円程度、1年前でも坪100万円程度だったことを考えると、資材費や人件費の高騰を背景に、この1〜2年で大きく上昇しています。トイレの有無や配管の状況など細かい条件は含まない、あくまで概算の目安ですが、たとえば10坪の店舗なら約1,200万円、15坪なら約1,800万円が一つの計算の出発点になります。

こうした建築コストの上昇を踏まえると、既存の厨房設備を活かせる居抜き物件を選ぶメリットは、以前にも増して大きくなっているといえます。居抜き・スケルトンそれぞれの違いは、飲食店の居抜き物件とスケルトン物件の違いとは?でも詳しく解説しています。

大阪で物件を探す3つの方法

1. 物件ポータルサイトで探す

飲食店ドットコムやアットホームなど、店舗物件を検索できるサイトで探す方法です。手軽ですが、好条件の物件はすぐに問い合わせが集中し、見つけたときには「募集終了」になっていることも珍しくありません。

2. 飲食店専門の不動産会社に相談する

前のオーナーがまだ営業中で、静かに次の借り主を探している「未公開物件」は、ポータルサイトには載りません。地域と業態に詳しい不動産会社に希望条件を伝えておくことで、こうした情報を早く受け取れる可能性が高まります。

3. 出店したいエリアを実際に歩いてみる

閉店した店舗の張り紙や、管理会社の連絡先を直接確認する方法です。競合なしで交渉できることもありますが、契約条件の整理が難しくトラブルにつながりやすいため、最終的には専門家に相談することをおすすめします。

大阪のエリアごとの特徴

大阪市内でも、エリアによって集まる客層や賃料の水準は大きく異なります。令和2年国勢調査(大阪市公表)によると、昼間人口が夜間人口の何倍いるかを示す「昼夜間人口比率」は、オフィス街の中央区で433.1、北区で301.6、住宅地も多い西区で169.4となっています。オフィスワーカー向けのランチ需要を狙うなら中央区・北区、地元住民をターゲットにするなら住宅地に近いエリアというように、客層に合わせてエリアを選ぶことが大切です。

内見・契約前に必ず確認したいこと

内見のチャンスは1〜2回しかないことがほとんどです。次の点は必ずその場で確認しましょう。

  • 厨房設備(コンロ・冷蔵庫・換気扇など)が実際に動くかどうか
  • ガスの容量、電気の容量、排水の状態
  • 前のテナントの設備をどこまで引き継げるか(「造作譲渡契約」という、前の借り主から設備を買い取る契約が必要になる場合があります)
  • 退去するときに、居抜きのまま返してよいのか、スケルトンに戻す必要があるのか(原状回復の範囲)

特に最後の「原状回復の範囲」を確認せずに契約すると、将来お店をたたむときに数百万円の撤去費用を請求されることもあります。実際にあった開業トラブルの事例は、え、そんなことも?居抜き物件で“本当にあった”開業トラブル7選でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

テナント探しのご相談はこちら

大阪での飲食店の出店をご検討中の方は、物件探しから内装・資金計画のご相談まで、株式会社不動産スペースまでお気軽にお問い合わせください。未公開物件のご紹介や、開業後の経営に関するご相談にも対応しています。

株式会社不動産スペース

TEL:06-6195-8209

お問い合わせフォームはこちら

よくある質問

Q1. 大阪で飲食店を開業する初期費用はいくらぐらいですか?
A1. 業種を問わない全国平均は975万円、中央値は600万円です(日本政策金融公庫「2025年度新規開業実態調査」)。飲食店は厨房設備費がかさみやすいため、居抜きかスケルトンかで金額が大きく変わります。

Q2. 居抜き物件とスケルトン物件、どちらが安く済みますか?
A2. 一般的には居抜き物件の方が内装工事費を抑えられます。スケルトンの内装工事費は坪120万円程度が現在の目安(弊社実感)で、資材費・人件費の高騰により1年前の坪100万円、コロナ禍前の坪80万円から上昇傾向にあります。設備が老朽化している場合は修理・交換費用が想定外にかかることもあるため、内見時の確認も欠かせません。

Q3. ポータルサイトを見てもいい物件が見つかりません。どうすればいいですか?
A3. ポータルサイトに載らない未公開物件が市場には存在します。希望エリア・業態・予算を不動産会社に伝えておくことで、そうした情報を紹介してもらえる場合があります。

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