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【AI試算】黒字カフェのリアルと希望|公庫返済からランチモデルまで完全シミュレーション

新規開業者向け

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア17年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。
大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートを手がける。
これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、
実際の経営数値や現場課題をもとに“リアルな店舗経営の見える化”を発信中。
現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」。

はじめに

「カフェを開きたいけど、実際どれくらい儲かるの?」
そんな声をよく聞きます。

AIで収支を可視化してみると、現実的な数字と同時に、
“どうすれば黒字化できるか”という明確なヒントも見えてきます。

この記事では、

  • 公庫借入で開業した場合の返済負担

  • 黒字化できる売上構造と損益分岐点

  • ランチメインで利益を出す現実的モデル

この3ステップを通して、「夢を叶えながら続くカフェ経営」をAIで試算しました。



1. 公庫融資モデルのリアル

想定条件(共通)

項目内容
立地大阪市内・駅徒歩7分
広さ約10坪(約33㎡)
家賃月15万円
店主報酬30万円
初期費用500万円(公庫融資)
金利年2.5%・5年返済
客単価800円
回転率1.8回転
営業日数25日

結果(AI試算)

  • 売上:648,000円

  • 経費:783,000円

  • 返済:89,000円

手残り:▲224,000円/月(赤字)

売上65万円では、店主報酬を含めるとマイナス。
現実的には「月90万円以上の売上」が黒字化ラインです。


2. 黒字化できる売上構造と損益分岐点

カフェ経営では「固定費」と「変動費」を理解することが黒字への第一歩です。

損益分岐点の目安

段階店主報酬固定費合計損益分岐点売上
創業期20万円約56.9万円約85万円
安定期30万円約68.9万円約103万円

✅ 創業初期は「月売上85万円」、安定後は「月売上100万円」が損益分岐点。


3. 名物3品で“映える黒字構造”を作る


黒字カフェは「回転率と単価」を上げるための“名物3品”を持っています。
AIが導き出したベスト構成がこちら

商品原価提供時間写真映えセット効果
☕ カフェラテ約90円2分★★★★★スイーツと好相性
プリン約110円仕込み制★★★★★セットで+300円
ホットサンド約220円5分★★★★☆回転率UP

この3品を組み合わせるだけで、
平均客単価950円 → 1,150円(+21%) に上昇。
原価率も安定し、レビュー・再来率ともに改善。


️ 4. ランチメインで黒字を生むモデル

ここからが“夢がある現実”。
AIが導いた最適バランスは、ランチ+デザート+カフェタイムの3構成です。

想定条件(ランチ中心カフェ)

項目内容
客単価平均1,500円(ランチ1,200円+デザート30%)
回転率1.8回転
営業時間11:00〜17:00(6時間)
営業日数25日
家賃15万円
原価率30%
店主報酬30万円
公庫返済月89,000円

試算結果

  • 売上:1,215,000円/月

  • 経費:1,089,000円/月

  • 手残り:+126,000円/月(黒字達成)

☕ デザート率を40%に上げれば、月+8万円の利益アップも可能。
年間利益150万円+報酬360万円=年収510万円モデル


5. 90日で黒字軌道に乗せるロードマップ

期間重点施策狙い
1〜30日名物3品を確立/Googleマップ整備認知拡大
31〜60日回転率アップ(席効率・導線)生産性UP
61〜90日単価アップ(セット・限定デザート)利益率UP

“映えるだけでなく、儲かる構造”を作れば、
90日で数字が変わります。


☕ まとめ:数字が夢を叶える時代へ

AI試算の結論はシンプルです。

  • 公庫返済を含めたら「売上90〜100万円」が黒字ライン。

  • でも、名物3品×ランチ主軸なら十分到達可能。

  • 営業時間6時間でも年収500万円クラスの経営が現実に。


私の感想

AIでここまで精密にシミュレーションできる時代。

マジで、下手なコンサルいらないです。

AIが的確にアドバイスをくれる。
あとは、それを愚直に・愛想よく実行できるかがカギ。

もちろん、AIで効率化できる部分(数字管理・在庫・動線設計など)はどんどん取り入れるべきです。
でも、手を抜いてはいけない部分もあります。
それは、店内清掃・お客様への声掛け・笑顔・気づきの一言。
この“人の温度”が、お店の居心地と口コミを決めます。

開業当初は「働いて、働いて、働いて、働く。
量をこなせば、必ず効率は上がります。
そして、長く続ければ絶対に成功します。

AIと人の力を掛け合わせて、
数字に希望を持てるカフェ経営を目指しましょう☕✨

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