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一棟アパート、全国的に価格上昇が一服|日銀利上げ1.00%で融資環境はどう変わる

不動産投資

四谷 義仁

筆者 四谷 義仁

不動産キャリア20年

飲食店専門の不動産会社「株式会社不動産スペース」代表。不動産キャリア20年。大阪・京都・兵庫エリアを中心に、店舗仲介・管理・閉店サポートから収益物件の売買まで手がける。これまで数多くのカフェ・居酒屋・ラーメン店などの開業支援を行い、実際の経営数値や現場課題をもとに"リアルな店舗経営の見える化"を発信中。現場の泥臭さも、数字のシビアさも知る「現実派不動産屋」

一棟アパート、全国的に価格上昇が一服

楽待の調査によると、2026年4〜6月期、全国の一棟アパート価格は前四半期から下落し、これまで続いていた上昇に一服感が出てきました。同じ時期に表面利回りは前四半期から反転して上昇しています(楽待株式会社調べ、2026年7月22日発表)。背景には、日本銀行が6月に政策金利を0.75%から1.00%へ引き上げたことによる、融資環境の変化があります。

日銀利上げと、変わりつつある融資の目安

日本銀行は2026年6月15日・16日の会合で、政策金利(無担保コールレート)を0.75%程度から1.00%程度へ、0.25%引き上げることを決定しました。1.00%という水準は、1995年以来31年ぶりの高さです(日本銀行、複数の民間シンクタンク報道)。あわせて、国債の買い入れ額を段階的に減らす方針も示されました。

政策金利が上がると、銀行がアパートローンとして貸し出す際の金利も連動して上がりやすくなります。これまでのように「金利が低いから、多少無理をしてでも借りられるだけ借りる」というやり方が、通用しにくい局面に入ってきています。

融資審査の目安

一般的に、メガバンクのアパートローンでは年収700万円以上、自己資金は物件価格の20〜30%以上が目安とされています(各種不動産投資メディアの解説による)。金融機関ごとに姿勢の差はあるものの、全体としては「返済能力をより厳しく見る」方向に傾いています。

一棟アパート市場の温度感

項目 2026年4〜6月期の動き
一棟アパート価格(全国)前四半期から下落、上昇に一服感(楽待調べ)
一棟アパート表面利回り(全国)前四半期から反転して上昇(楽待調べ)
区分マンション価格(全国)2,857万円、前四半期比68万円減(楽待調べ)
政策金利0.75%→1.00%へ引き上げ(日本銀行)

同じ調査によれば、区分マンションも前四半期の過去最高額から反落しました。一方で一棟マンションだけは小幅に上昇し、過去最高額を更新しています。物件の種類によって値動きの方向がそろっていない点も、今の市場の特徴です。

大阪市の一棟アパート平均価格は2026年4〜6月期に1億1,517万円(前期比9.25%増)、利回り6.84%でした(健美家/LIFULL調べ)。全国的には価格の伸びに一服感が出ている一方、大阪はまだ上昇を続けているという違いがあります。この差がいつまで続くのかは、今後の融資環境や金利の動き次第といえます。

買うときも売るときも、まず資金計画から

金利が上がり、融資の審査が厳しくなる局面では、「いくらの物件が買えるか」よりも先に、「自分がいくらまで無理なく借りられるか」を確認することが欠かせません。年収や自己資金によって借りられる金額は大きく変わるため、複数の金融機関に相談し、条件を比較することをおすすめします。

売る側にとっても、金利上昇局面では買い手の資金力が変わっていきます。これまでと同じ感覚で売り出し価格を決めると、成約までの期間が長引く可能性があります。

収益物件のご相談はこちら

大阪での収益物件の購入をご検討中のサラリーマン投資家の方、保有物件の売却タイミングにお悩みのオーナー様、どちらのご相談も株式会社不動産スペースまでお気軽にお問い合わせください。

株式会社不動産スペース 06-6195-8209

よくある質問

Q. 日銀の利上げで、アパートローンの金利はどれくらい上がりますか?
A. 金融機関や借り手の条件によって異なります。政策金利の引き上げが、貸出金利の上昇圧力になっている段階です。

Q. 融資が厳しくなると、物件はもう買えなくなりますか?
A. 買えなくなるわけではありませんが、必要な自己資金や年収の目安が上がる傾向にあります。事前に金融機関へ相談することが重要です。

Q. 大阪の一棟アパートは今後も値上がりを続けますか?
A. 断定はできません。全国的には価格上昇に一服感が出ており、大阪も今後の金利動向次第で流れが変わる可能性があります。

参考

※ 融資の年収・自己資金の目安は金融機関により異なります。実際の借入条件は各金融機関に直接ご確認ください。

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